“aruhi” は、日常に溶けるような静かな楽曲を中心とした7曲の楽曲集。
2019年10月に先行発売された5曲収録のEP版 “aruhi”
が好評を博し、限定100枚の初版は発売後即完売。再版の要望も多く寄せられた。
これを受け、既存の5曲に加えて本来収録予定だった2曲を新たに追加したミニアルバム “aruhi” の作成が決定。
コロナウィルスの影響で一度は発売日が延期されたものの、2020年9月25日に完全版として発売された。
「Snow of Ashes」ではHeidi (MARY BELL
PROJECT)がゲストボーカルとして参加。雪の降り積もる世界を叙情的に歌い上げる。
また、マスタリングはアンビエント・ドローンのアーティストとしても著名なChihei Hatakeyamaが手がけている。
All tracks by Hello1103
Vocal on Tr.2 by Heidi (MARY BELL PROJECT)
Mastered by Chihei Hatakeyama
Artwork by Hello1103
CB-027
CD / Digital ¥1,500 + Tax
“aruhi” にコメントをお寄せいただきました
(敬称略・五十音順)
子どもの頃、家族で訪れた伯母の修道院は、私にとってはじめての「外国」でした。庭の奥に森が煙り、窓の外はさらに違う場所へ続いているように見えました。「aruhi」は私をあの静かで少し暗い建物の中に立たせてくれます。そして窓から見たことのない美しい世界へと連れ出してくれます。Heidiさんの歌声がより明確に景色を見せてくれる「Snow of Ashes feat. Heidi」は、1フレーズの繰り返しが雪のように胸にいっぱいに降り積もります。まったく新しい音楽の喜びをこんな形で感じられること、そんな音楽を作り出してくれる彼らに、とてもとても感謝しています。
毎日のように新しい曲が生まれ、目に耳に飛び込んでくる。自分から求めていくもの以外はスルーしてしまうものがほとんどだけれど、その日SNSから流れ込んできたHello1103の「Snow
of Ashes」には一聴して引き込まれた。
その事を伝えようとしたタイミングでコメントの話をもらい、アルバムを通して聴かせてもらった。一曲ごとに少しずつ色を変えていくけれど、間違いなく全曲を通して一つの作品と言える世界観。アンビエントの一語で表せるほど無機質でもなく、確実に感情に触れてくる、くぐもったフィルターの中にきらめく美しい音たち。好きな音しかない。最高に浸れるアルバム。
Hello1103の描く情景的な音楽は細かい粒子が波のようにうねり、結晶化し、やがてまた気体になり液体になり、白い雪が溶けていくような、あちら側の世界への旅に誘われるような圧倒的な体験を呼び起こす。
孤独な冬な景色にHeidiの幻想的で透明感溢れる声が重なる「Snow
of
Ashes」は細かいステップのビートと電子音で形作られるダイナミックさと繊細さを伴うイリュージョナブルな名曲である。
ハローイチイチゼロサン。Hitomi (Trackmaker)、yukako (VJ)による電子音楽ユニット。 有機的なデジタルサウンドと叙情的な旋律、潜在意識を具現化したかのような映像表現を用いて非日常の空間を表出させる。現在都内を中心に国内外で精力的にライブを行っており、2019年より“aruhi”とも関連する静謐な楽曲を中心としたHello1103 Ambient Setを開始。通常ライブセットとともに各地のライブハウスで好評を博している。VJとしては自身のライブ演出にとどまらず、mouse on the keysをはじめ数多くのミュージシャンの映像演出を手がけ、ライブハウスのステージ映像システムの構築なども行う。
ポストロックバンドMARY BELL
PROJECT主宰。2015年よりソロ活動を開始。アコースティックギターの調べに乗せ彼女にしか分からない造語で歌われるパフォーマンスは、独特の空気感を醸しライブ会場の空気を一変させる。
非流通盤2017年『sacred
island』2018年『apocalypse』経て、2019年4月に待望の流通盤『The catcher in the Lav』をリリース
1978年生まれ。神奈川県出身。Chihei Hatakeyamaとしてソロ活動を行う。
電子音楽ユニットOpitope、佐立努とのLuis
Nanook、ダブ・ロックバンドAll The Frogs Are Our
Weekendとしても活動。独自の楽曲制作の他、映画などにも楽曲を提供。2006年にKrankyよりファーストアルバムをリリースし、世界中から何重にもプロセッシングされた楽器音が構築する美しい音色が評価された。
以後各国のレーベルから積極的に作品の発表を続けている。