VR ライブや立体音響ライブなど常に新しい試みを続ける Hello1103 が、2017 年以降に発表された楽曲を中心に 2 枚で 1 対となる 1st フルアルバムをリリース。
『Hello』はアッパーな楽曲を中心に組まれた躍動感のある 1 枚。代表曲「Enthusiasm」「Rainbow
Kingfisher」を含む、未来への憧憬を感じさせるアルバム。収録曲のほぼ全てに対して再ミックスとリマスタリングが施され、楽曲の魅力がさらに研ぎ澄まされた。
『1103』は通常のライブセットからスピンオフした「Hello1103 Ambient Set」をベースとしており、過去への祈りと静謐な美しさを湛えた 1 枚。
Tr.4
「Invitation」は初公開のロングバージョンになるのに加え、新曲「またおなじ夜明け」「Evergreen Memories」が収録される。Tr.6「Calling」の歌詞は 「ICO -You were
there-」等の作詞で知られる Lynne Hobday が手がけている。
All tracks by Hello1103
Mixed by Katsuhiro Hitomi
Artwork by yukako (Hello1103)
Mastered by moroishi
masaoki(parasight mastering)
CD ¥2,500 (¥2,273 + Tax)
Digital (Hi-Res / mp3) ¥2,000
All tracks by Hello1103
Lyrics on track 6 "Calling" by Lynne Hobday
Mixed by Katsuhiro Hitomi
Artwork by
yukako (Hello1103)
Mastered by moroishi masaoki(parasight mastering)
CD ¥2,500 (¥2,273 + Tax)
Digital (Hi-Res / mp3) ¥2,000
ハローイチイチゼロサン。Hitomi (Trackmaker/Engineer)、yukako (VJ/Visual
Creator)による電子音楽ユニット。有機的なデジタルサウンドに潜在意識を具現化するような映像表現を組み合わせて超常的な空間を表出させる。
ライブ会場での表現に重きを置いており、通常のライブセットのほか、ライブハウスで楽しむVRライブや、立体音響とライブを合成したイベントを展開。新しい技術を用いた近未来の音楽を実践する。
2019年より、通常のライブセットからスピンオフする形で静謐な美しさに特化したAmbient Setを開始。翌年にはAmbient
Setの楽曲を集めたミニアルバム『aruhi』をリリースし、好評を博した。2021年にはVRワールドの自由さとライブハウスの迫力ある音響を融合させたイベント「Hello1103 Live:VR
Experience」を開催。さらに立体音響とライブを合成した「irreversible」を開催するなど、新しい技術を貪欲に取り込んだ挑戦的な試みを続けている。
VJとしてはmouse on the keys、SuiseiNoboAzなど多数のアーティストのライブ映像演出を手がけるほか、エンジニアとして吉祥寺NEPOの映像演出システムを構築。
これ程までに2人を駆り立てるものは何なのか?
作家につきまとう創造の意図という繰り返される概念を消し去りうるのは、逆説的にも創造することだ。そして、ここに作品がある。
音は景色を描き、景色は音を奏でる。
真直と湾曲を繰り返しながら、やがて辿り着く果てのない世界。
身の毛も弥立つ重低音、美しくもトライバルなメロディ、散りばめられるノイズとビート。
そしておそらくは可聴域外、TrackmakerとVJという常に音と景色が同居し続ける最小究極編成の彼らにしか鳴らせない何かが深淵で鳴り続けている。
“音が景色を““景色が音を”互いに紡ぎ合う物語そのものだ。
格好良さと美しさを極めるユニットHello1103。活動5年を記念する2枚のCDが嬉しくもリリース。
ベテランのような安定感に新星のような斬新さ、どの曲も光り輝く。多重録音されたボーカルは神々しい。
Hello1103のクールさはいずれ全世界を虜に。究極なアンビエントサウンドをどうぞご体感して下さい。
Congratulations to Hello1103 on their double CD release to commemorate their fifth anniversary. Hello1103 have the poise of a veteran artist with the youthful wide-eyed enthusiasm of a newcomer. Each ambient track crackles with beauty and originality. Yukako’s multi-tracked vocals are nothing less than heavenly. Let Hello1103 sweep you away on an ambient journey of the imagination.
Hello1103は緻密なコンピューターのように思われてそうですが、実は暖かくて人間的です。
人柄の話だけではありません。
このアルバムでは音としてもそれがはっきりと表れています。
硬質で鋭利なビートを刻むのもHello1103の武器ですが、僕が好きな2人の人柄はどちらかといえば『1103』の心地良い音に近いかなと思っています。
"Evergreen"、"Emma"、そして最後の"Evergreen Memories"は作業していた手が自然と止まって思わず耳を傾けてしまう力のある良曲でした。
アルバム発売おめでとう!
Hello1103
まず名前がイケてるよね。
これ本当に大事よね。
『Hello』『1103』ともに狂気の中に知性と品性が共存している。
まるで己のルールを遵守するダークヒーローのよう。
デジタルなんだけどとてもフィジカルでオルタナティブ。
勝手にこの作品にコピーをつけるなら
「ICOの世界に迷い込んだトレント・レズナー」
毒か薬かはあなた次第。
是非お試しあれ。
スプリット『Angaecum EP』作成時に「この2曲にしようと思う」ということでミックス段階で聴かせてもらった"Evergreen"と"Calling"のあまりの質の高さに大きく心を動かされたことを鮮明に覚えています。
アルバム『Hello』に対しAmbient Setの時やykさんソロ『Haven』を彷彿とさせる新曲から始まるアルバム『1103』は壮大な美しさの浄化とともにどこか仄暗さや閑寂さが表れたアルバムと感じます。"Invitation"のカタルシス、"Emma"のどこか内省的な世界観、名曲"Ark"のヴォーカルverと言い出したら切りがありませんが、Hello1103の多彩多様な魅力が詰まったアルバムだと思います。
エクスペリメンタルな部分も独自のセンスで丁寧に高品質でポップな音楽へと昇華させるHello1103待望のフルアルバムの2枚同時リリース。彼らの音楽はもちろんのこと精力的な活動とライブハウスシーンへの貢献にもいつも感服です。
はじめておふたりと会ったのはたしかFrascoのライブサポートの時で、素敵なかわいらしい雰囲気のお二人が、なにやらでかいPCを持ち込んで、めちゃめちゃかっこいいハードテクノなトラックに幻想的な映像でびっくりしつつも大好きになり、終演後、CDをいただいて熱く制作の話をした。
その後、縁あって収録されている「雑踏のためのクワイア・ミュージック」は、コンピレーション「TENbient 3」に提供いただいた楽曲(とても評判が良い)。
弦やピアノのミニマル風な曲から、歌もの、ボカロ、エレクトロニカ、ポスト・ロック、ポスト・クラシカル、アンビエントと多様な楽曲が入ったこのアルバムは、VJはもちろん、VRやイマーシブなどなど、ほんとうの意味で幅広く取り組んでいるまさに、Hello1103を象徴したような、ほんとうに素晴らしい作品。
しかし、一体、精力的なこのおふたりは、何になるのだろうか?
『Hello』を聴いた。
人は音楽に取って代わられるのかもしれないというくらいの気迫と感情の顕在化を目の当たりにして、それでも次の瞬間には深沈たる呼吸を自覚する。
無機物が魂を宿すとき、そのエンスージアズム(熱意)は人の血脈に触れるのだろう。
その証拠に私は今、血液と酸素が身体を巡るのと同じくらい自然に、涙を流してこの音像を受け入れている。
意識の外から身を委ね、至高の時に溶け込んでしまった私は、この世界から帰ってこられたのだろうか。今も虹色の鳥がこちらを見つめているだろう。
案外ROCK、マジで繊細、意外に硬派。
震わす波形に未来を描く、いやーな能力持ってます。
クリシェの古典を掲げるまでもなく、「Hello」と「1103」から Hello1103さんを知り得た人は幸せです。これからそのライブを体験できるから。
演算の祭司による透徹な祭祀がコンプレスされた両盤は、余人の追随を許さないその圧縮の精度が故に、お二人のライブを強く希求させる引力が漲っています。
取りこぼしなく音楽をキャプチャできる言語活動は存在しないのでこの傑作に駄言を連ねることはできませんが、Enthusiasmの16分で刻まれる弦の帯域と減衰音を、Ophiopogon planiscapus Nigrescensのスネアシーケンスを聴く度に、ヒトミさんの殺気とでも呼べるような凄味を感じます。
お二人の方針とは真逆でしょうけれども、もし、イントロABサビBサビアウトロのような王道構成で、日英歌詞での人間歌唱楽曲がリリースされたら、瞬く間にHelloさんはもっともっと多くの耳目に補足され得るのではないでしょうかと夢想します。
圧倒的な5年の凝集、必聴です。
アルバム2枚同時リリースおめでとうございます!!
それぞれのアルバムを何度も交互にリピートして拝聴させていただきました。
「Hello」は創造や構築、未来的なイメージ、「1103」は郷愁的で形あるものを掘り起こしていくイメージ。
どちらもリピートするうちに新しい発見がありお二人の音に対する真摯な姿勢を感じました。
tetote 荒川大地
ようやく見つけたのだ、
これがぼくらの目指した音楽の国である。
『彼は編んでいる 地球のエンドロール』 (両作品共通 M9 「Ark」より)
これほどに雄弁な作品は他にないだろう。
tetote しば